2stroke with powerband -It's always smokin' on the road


DT125R再生記その9
バイク便ライダーと共同開発したシールド撥水剤 VISOR SCIENCE
平成20年3月16日記 フロントホイールのスポーク交換
長期放置によりスポークの錆が著しい。
スペアホイールを手に入れたのでタイヤを入れ替え、元のホイールはスポークの交換をすることにした。
スポークの交換なぞはやったことがないが、何とかなるであろうといういつもどおりのやっつけ仕事である。
新品のスポークとニップル。
銀色だ。価格は4,137円也。税込価格だ。
リムからスポークを外そうと思ったが、ニップルが錆びて固着しており、ジスクグラインダー(ディスクではない)で切断した。
スポークは赤茶けている。
ちなみにハブ、リム、スポークはセロー225のものと一緒。
スペアホイールはセロー用のものを買った。
一応、汚いリムをボンスターで磨いた。
ホイールベアリングは特にガタも出ていなかったので交換はしない。
スポークは一種類。内側用と外側用で長さや首の角度が違っているタイプではない。
ネットでスポークの交換を検索してみると、外側から組むとか内側から組むとかいろいろあって車種ごとにちがうようだ。
試しに外側から組んでいった。
組み方はDTにつけてあるスペアホイールをお手本にしている。
お手本がない場合はバラす前の状態を写真に取っておくとヨロシ。
という感じで組んでいき、外側が組みあがったら内側を組んでいく。
そうやって組んでいくと、どうしても入らないスポークが出てくる。
あれこれやってみたけどどうしても入らない。
どうやら、内側のスポークから組んでいくのが正しいようだ。
結局、バラして内側から組みなおしていく。
内側を組んだら、外側を組んでいく。交差する関係で途中でやっぱり組めなくなってくる。
しかし、邪魔になるスポークを一旦はずし、下をくぐらせるように組んでやると交差部分もうまくいくことがわかった。
片面を終えたら、もう片面を同様の方法で組んでやる。
全部のスポークが入ったら、ニップルを手で少しづつ締めていく。
素人考えだが、ニップルを2,3個飛ばしで締めてやったら歪みが少なくなるんじゃないかと思ってやってみた。
結局、試行錯誤の時間を含め3時間ほどでスポークの交換作業は終了した。
スポークを交換したらホイールの振れを取らなくてはならない。
まず、ハブの中心が出ているか。測ったらなんとなく中心だったのでよし。
次に上下方向の振れ。なんか知らんがほとんど振れなし。まぁいいでしょう。
そして、左右方向の振れ。振れなんてモンじゃない。歪んでます。コマの回転が遅くなってぐわんぐわん振れてる感じだ。
ココが難問だった。なにせ経験がないものだから当てになるものが何もない。
どうしようかとおもいつつ、2,3ヶ月ほったらかしにしてた。
いい加減やらなきゃいかんと思ってネット検索。
そこで自転車のサイトを見つけて、どういう理屈で振れ取りをしていくのかを調べた。

スポークはハブの左右両端を引っ張っている。
右に張り出してる場合は、右側に掛かっているスポークを緩め、左に掛かっているスポークを張ってやる。
そうすると、リムは左側に引っ張られて右への張り出しが小さくなる。
当然、1本や2本のスポークを締めたり緩めたりするくらいでは振れは取れないのでその範囲のスポーク全体をイジる。

なるほど。そのとおりにやってみた。

レーシングスタンドにアクスルシャフトを通したホイールを置く。21インチだがタイヤがないので17インチ用でもOK。
スタンドの足にタイラップを貼り付けて振れの間隔を見る。もちろんホイールがシャフト上を移動しないようにする必要がある。カラーでもあてがっておけば動かないので問題なし。
そんで、上のとおりに調整してみた。すんげぇ簡単。すぐに振れは少なくなった。
サービスマニュアルをみたら振れ限度2mm以内となっていたが、余裕で基準はクリアした。

あとは、もう一度、中心・上下・左右の振れを確認しなおし、各スポークの張りを均等になるべくニップルを締めてやる。
スポークの張りは、車体についているスペアのスポークを握って似たような張りにしてやった。
案ずるより生むが易しというが、そのとおり。
簡単だとはいわないが、やって出来ないことはないというのが実感だ。