2stroke with powerband -It's always smokin' on the road


DT125R再生記その5
バイク便ライダーと共同開発したシールド撥水剤 VISOR SCIENCE
平成18年9月18日
フロントフォークのオイルシール交換
もらったときから抜けていたフォークのオイルシールを交換する。
このDTには前後に200の足が入っているが、フォークのオイルシールは125も200も共通のようだ。
フロントホイールを外す前に、フォークトップキャップ、上下のクランプを緩めておく。アクスルを緩めたら、フロントが浮くように適当な台の上にのっけてやる。オンロード車とちがってフロントフェンダーを外さなくてもホイールは抜ける。
トップキャップを外し、カラー、スプリングを抜いてオイルを排出する。
フォークをスチール棚にさかさまにして引っ掛け、オイルを抜き切る。
といっても、あんましオイルが入ってなかった。大分抜けてしまっていたようだ。
う〜ん、すごい色のフォークオイルだ。
水が入って乳化したんだろうけど、赤い色のフォークオイルがココまで変色するのは恐ろしい。
インナーチューブを抜かなくてはならないので、アウターチューブ底のボルトを外す。ココのボルトはインナーチューブ内のダンパーユニットに固定されている。ネジロックされている上に、ダンパーユニットの回り止めをしないと供回りしてしまうので、インパクトレンチをつかって外す。しっかりとアウターチューブを保持していないと手を怪我するので注意が必要だ。
アウターチューブ底のボルトが抜けたら、アウターチューブとインナーチューブを分離する。スコン、スコンとフォークを伸ばす方向に引っ張ってやれば抜けてくる。KRではけっこう、ガツガツとショックを与えないと抜けなかったが、DTはあっさり抜けた。
右から、ダストシール、オイルシール、リング、スライドメタル。
ダストシールはアウターチューブの上にかぶさるタイプではなく、オイルシールの上に重なるように位置している。
目視したところ、別段、キズが入っているようには見えなかったが、オイルが抜けてくるんだからダメなんでしょう。
左からスライドメタル、リング、オイルシール、ダストシール、リング。
この順番でフォークに組み付ける。
オイルシールを打ち込む前にダンパーユニットとアウターチューブを締結しておく。最初に、オイルシールまでを打ち込んでから、ダストシールを打ち込む。
フォークのオイルシールを打ち込むのに使う工具。オイルシールインストーラ?
塩ビパイプでもいいけど、専用の工具は使いやすい。
KRのときは、ガッコン、ガッコンと結構力が必要だったが、DTは割りとスンナリ入った。
ヤマハのオイルシールはユルイと聞いたことがあったが、本当なのかもしれない。
同様に片側のフォークも交換作業を行う。
フォークにオイルをいれ、充分にエアを抜いてから、油面を150mmに調整する。フォークオイルはヤマハの10番。イチゴシロップのような色をしている。ここまで作業を終えたら、汚いフォークブーツを洗う。ジャバラになっているので洗いにくいが、亀の子たわしに洗剤をつけてガシガシと洗う。
フォークブーツを洗ったら、エアガンで水気を飛ばしておく。
とくに内側の水気と飛ばしておかないと、インナーチューブが錆びる恐れがある。最後にアーマオールをびしょびしょに塗りつけておく。
キャブのインシュレータもアーマオールを吹きかけておくと、ゴムの劣化が防げる。
車体にフォークを元通りに組み付けて作業終了。
アンダーブラケットにクランプしてから、トップキャップをきっちりと締め付けてやる。作業前は妙に前下がりの姿勢だったのが、前が上がって足つきが悪くなった。